Project Name
風景:いる/みる/みえる
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Outline
2023−2024年にかけて実施したリレー形式の鑑賞をする自主企画、「風景:いる/みる・みえる」 おどり場としてはじめての企画として 「鑑賞の場とはなにか?」をテーマに、運動体参加アーティストたちが応答を試みました。 1期「風景:いる」では一つの場所でコレクティブメンバー5名の展示をおこない、2期「風景:みる」では図録を郵送して、不定期に届く図録の鑑賞をしてもらっています。最後の第3期「風景:みえる」では、第1−2期をとおして作家たちが発見・生成した成果を那古野エリアで展示しました。 商店街の空き店舗を利用したガイダンスセンターから始まり、ビルの一室、堀川沿いの木材屋など、展示場所を巡るのと同時にしぜんと街の風景も鑑賞できるように計画したり、その中に登場するファブリックや植栽を使ったサインの設計・設置をしました。 自身/対象の存在をどのように確認し(いる)、「鑑賞の場とはなにか?」という問いをどのように解釈するか(みる)、その不確かさを来場者とともにあらためて鑑賞できる企画です。
Approach
おどり場は、作家と同じ地面を踏みながら空間や時間を共に作り上げる「アンチ・キュレーション」的な姿勢を大切にしています。表層的なものを見る「観光」にとどまらず、地域の歴史や日々の淡々とした暮らしといった普段は見えていない生活の側面を捉え直す「鑑賞」の場を提供することを目指しており、空き家や場所の活用そのものを目的化するリノベーションではなく、仮設的な実践を通じて地域を耕す「カルティベイト(耕作)」のアプローチを重視しています。また、固定された場所をいきなり作るのではなく、文化芸術の空間を流動的に多発させて作家とともにつくり醸成する場を段階的に用意する流動性を意識しており、これらを通じて地域住民や商店街と具体的な風景や体験を共有すること自体が、真の公共性の構築に繋がるという思想のもとで企画が組み立てられています。
Outcome
本企画は3期にわたるリレー形式の鑑賞企画を完結させました。これに伴い、商店街の入り口には単一の見方を押し付けず複数の解釈に気づけるような開かれたガイドやツアーを行うガイダンスセンターを設置したほか、一過性のイベントで終わらせないために昭和の木賃アパートの一室に設えたブックショップを会期後も継続運営される常設のブックショップ兼ギャラリーとして残しました。さらにプランター什器を製作して会期終了後に地域花壇へ苗木と共に寄贈したり、中学生から60代まで20〜30名の地域ボランティアが来場者とコミュニケーションを取る体制を構築したりしたほか、撤去時に発生した資材を地元の高校に学祭の設営用として寄付するなど、地域内での循環や持続的なつながりを生み出す具体的なエコシステムを実現しました。
Partners
笠原智也、山本将吾、太田奈保美、村瀬唯、森本芽衣
